日本人から着物が消えたのは手入れの手間が原因

日本の伝統的な衣装である着物は、今では日本人でも着ることが少ない衣装となりました。
成人式とか卒業式、または京都などの観光で、あとは伝統芸能に関係する仕事をしている人ぐらいしか着る機会はないでしょうし、一般人ならそれこそ着たことが無いという日本人も多いかと思います。
かつては日本人全員が着ていた着物ですが、ここまで日本人の日常から消えてしまった理由の一つとして、手入れの面倒さというのがあります。

着物というのは、衣類としてはかなり手入れが面倒な部類です。
まず、そのパーツの多さですが、半襟に長襦袢、着物に帯などなど、いくつものパーツに分かれていて、それぞれ手入れの方法が違います。
さらに材質的にも、綿や化繊だけではなく絹なんかも使われていますから、同じパーツでも材質に合わせて洗い方を変えたりしなくてはなりません。
とてもではないですが現代の日本の一般家庭で処理しきれるようなものではありませんし、一回着るたびにクリーニングに出すのだって値段的にも馬鹿になりません。
保管する際も風通しの良いところで、カビなどに気を付けてたまには虫干しなんかもしなくてはいけませんし、保管するだけでも一苦労です。

逆に言えば、こういった手間の面倒さを解決する素材などが登場して着物に利用されれば、日本人が再び着物を普段着とする時代がやってくるのかもしれません。